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2009/09/19 JAL 最後の審判 [雑感]

日経ビジネス 9月21日号の見出しです。


このところ新聞紙上でも、外資との提携についての報道がされています。 

今後1,000億円から1,500億円の資金調達が必要で、そのため再建計画で赤字路線や従業員の削減、外資と提携などが盛り込まれるようです。 当初言われていた年金の給付水準引き下げについてはOBの反対が強くて形を変えることで解決しようということのようです。


2001年の9.11事件以来、SIRSやイラク戦争、原油の高騰、リーマンショックなど航空業界にとって厳しい状況がつづき、損益の状況は次のようになっています。

2001年度赤字
2002年度黒字
2003年度赤字
2004年度黒字
2005年度赤字
2006年度赤字
2007年度黒字
2008年度赤字


赤字幅が大きくずっと経営努力が求められる状況にありました。 それなりの手を打ってきたのかも知れませんが、今の状況を考えると全然効果がなかったということでしょう。 政府の支援がなければ春の段階で潰れていてもおかしくありません。

普通こんな状態が続けば、もう少し全社一丸となって立て直しをしようという気概が伝わってきそうなものですが、やはり社内はぎくしゃくしているのでしょうか? 山崎豊子さんが書いた「沈まぬ太陽」は小説ではありますが、当たらずとも遠からずというところなのでしょう。


親方日の丸意識から抜け出せず、会社は潰れないとでも思っているのでしょうか? 自助能力のないところに安易にお金を出すべきではありません。


これまで国際線を飛ばすためには二国間協定で便数などを決定してきました。 世界では航空会社が自由に便を設定できるオープンスカイの導入が進んでいます。 日本だけがこの動向に背を向けているわけにも行かず、早晩この荒波にもまれることになると思います。


日本の国益を守るためにも、国際競争力に打ち勝てる日本の航空会社を維持・育成していくことが大切なのです。 残念ながら、日本航空の体質をかんがえると生き残っていけるとは思えません。 ここで政府が多少の援助をしたとしてもそれは生命維持装置の役割しか果たさず、根本的な解決にはならないと思います。


かといって、ANAと合併させるというのは愚の骨頂です。 全然違う気質の会社を合併してみたところでうまくいくはずがありません。


一度解体して、これまでの澱や垢をきれいに洗い流して、再生するしか道はないと思います。




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