春の光

マンション3階にある自宅から外を眺めている。

硝子越しではあるが、和らいだ日の光がまぶしい。遠くに広がる山並みに霞が掛かって、暖かさを伝えてくる。　今年は余り寒さも感じなかったし、立春も過ぎたので暖かくなってくるでしょう。


しかし、世間の風は冷たいですね。　企業の決算見通しが発表されるにつれて、悪いニュースがどんどん流されている。　ちょっと前には、３月末までに職を失う非正規労働者が８万５千位といっていたけれど、今やそれが１２万人を超えるそうだ。　それが大きな事のように新聞に載っている。


数が増えたことはわかる。　しかし、その増加がどの位の影響度を示すのかは、私には解らない。　ただ、そんなニュースが紙面を飾る毎に、ただ心理的に世間の不安感を増長させるだけだ。



もちろん、ここからが不況の本番なのであって、決して楽観はできないとおもう。　オバマ大統領の力量も未知数だ。　アメリカが復興すれば安心だという妄想は捨てた方が良いかもしれない。　世界は金拝主義に侵されてしまった。　他を思いやる精神はなくなってしまった。各国は自国の利益のみを追求しはじめるだろう。



こんなときに何が出来る。　身の丈で暮らせばいい。　余り悲観的になるのもよそう。　日本の技術力を信じればいい。
地道にやることだ。　ニッチから始めよう。　新しい技術に取り組もう。　春の来ない冬はない。