税理士試験奮闘記5~7 [税理士試験]
NO5
回想録は暫く置いておいて、昨年合格した消費税法の勉強についてお話しすることにします。
消費税の勉強は平成14年から始めています。 ただこの年は法人税法を受験しようとしたため、重みに耐えかねて6月くらいに断念しました。実際に受験して不合格となったのは、平成15年、平成17年の二回で、三回目の受験で合格したことになります。
不合格の失敗談もなかなか興味のわくところですが、それについては後日にします。
平成18年受験に臨むあたり感じたこと、決めたことは次のようなことでした。
1.勉強時間を講義を除き270時間確保する
2.テキストは全ページ読む
3.計算練習テキストは全問3回は繰り返す
4.理論テキストは全部押さえる
5.実力テストなどの結果は気にしない。 あくまでも本試験が目標である
6.基本通達の解釈集を全ページ読む
7.総合計算問題は満点が取れるまで何度も繰り返し練習する
8.もう後がない。絶対パスするという意思をつらぬく
9.講義には何が何でも出席する
これは何年も続いた不作の年の経験から、これだけをやってみようと思いました。 ずっと不合格が続いていたので試験のレベルが上がった今ではもう合格できないのではないかという不安感も湧いてきました。
この年初めて、試験に合格することが目的になりました。 全部をやってだめなら今の自分には時間、能力もないとあきらめようとさえ思いました。
いつも一月に試験勉強を開始します。 1割に残るということは、1割の人しかできないことをやらなければならない。そういう気持ちで臨んだ平成18年の元旦でした。
(次回に続く)
NO6
仕事場から家までの途中に位置しているという、評価とは全く関係ない理由から選んだTACでしたが、ここでの講習で合格科目が出なかったものですから、気分を変えるために大原に移ることにしました。
受験するのは自分ですし、学校の水準というより担当講師の力量に負うところが大きいと思いますので、どの学校を選択しようと本質的には影響ないと思っていますが、私には大原の方が合っていたのでしょう。
特に理論マスターですが、TACと異なりランク付けされていないのが新鮮でした。 もちろん項目別に★マークが付されていて、重要度が表示されているのですが一問全部がCランクなんて取扱いが殆どないので、なんとか全部をマスターしようと言う気になりました。
10%以内に入るためには、何が必要か?
これが平成18年の受験勉強のキーワードでした。
前回の奮闘記5で上げた9項目もこのキーワードに沿って決めたものです。
学校でよく言われる、
「教材だけで十分合格レベルに達します」
「この論点は重要ポイントですからここはきちんと押さえましょう」
正しい言葉ですね。 しかし、もう一歩踏み込んで考えてみました。
何年か同一科目を受験していると、なんとなく分かった気になっているのです。 1月開始の上級コースだと、知っていると言うことが前提ですから、内容がさらっと説明されてどんどん講義が進められていきます。
授業中にテキストすのすべてについて目を通すなんて出来ません。 本当は講義と同じくらい時間を掛けて復習すべきだと思います。
教材だけで十分と言うことは、テキストに書いてあることは全部押さえなさいという風に理解しなくてはいけなかったのです。
この論点は重要ポイントですというところは、ここは出来て当たり前という風に読まなくてはいけなかったのです。 つまりそれだけじゃ足らないよと読むべきだったのです。
(次回につづく)
NO7
目標の一つとして設定した270時間の勉強時間は、別に根拠があるわけではありませんが、よくある「税理士合格法」とかなんとか言う本に消費税に要する時間としてそれぐらいの時間だったように思っていただけの話です。
もう一つは、7ヶ月で270時間ですから一ヶ月に40時間、つまり一週間に10時間であれば何とかなるかなと思ったからです。
一ヶ月40時間ならなぜ280時間じゃないのという声が聞こえてきそうですが、何故か270時間なのです。 そこら辺のアバウトさが私の特色でもあります。
受験生なら一週間に10時間は当たり前ですよね。 でもわたしの場合は、このブログの名前が表すようにダンスが生活の中心ですから、それにもかなりの時間を取られるのです。 水曜日、金曜日、土曜日がレッスン日で日曜日が練習日になっています。
従って、勉強できるのは月曜日、火曜日、土曜日の午前中と日曜日の3時頃までということになって、これで10時間を確保するのはなかなか大変だったのです。
日曜日にダンスの競技会があると、その日は1日だめですから、3日間を3時間ずつ。 これが結構厳しい。 そもそもウィークデイのレッスン日以外の日はそれなりに仕事をしているわけで、19時くらいには家に帰って勉強しているなんてことはないのですから。
従って、週日は細切れに、土日にまとめて勉強時間をとるというスタイルです。どうしても足りなければ、ダンスのレッスンの日(この日は帰宅が24:00を過ぎてしまいます)に疲れた身体にむち打って眠い目をこすりながら
振り返ってみると、講義を受けただけで何も勉強していない週もあります。
ただ、勉強した時間の実績をエクセルで保存するという工夫はしました
(次回に続く)
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