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つぶや記-2009/03/28 [雑感]

亡くなった母が手術した大学病院から請求書が送られてきました。 請求額が13万円ほどです。 手術の内容は心臓からでている上行大動脈を人口血管に換えるのと人工弁を埋め込むもので、それがどの位の費用になるのか全くの知識はありませんでしたが、漠然と50万円くらい請求されるのかなと思っていました。

それに比べると格段に安いのですが、明細書をみて驚いたのは本来の医療費が660万円ほどであったことです。 凄い高額だったから驚いたということではありません。 ただ、あーーあこれだけ掛かるのだという単純な驚きです。それと共に支払うのが13万円でいいの?という疑問でもあります。


心臓を止めて7時間も掛けて行われた手術ですから、当然相当な金額になると思います。 従って、50万円ほど掛かると思っていたのがそんな金額です。 高額な医療費を支払わなければいけないと思うので、高額医療費に対する交付金?がどれくらいあるのかなあ と思っていたところです。


そう言った意味で、日本の医療保険制度は凄い制度だと改めて思いました。 知人がアメリカに赴任して居るときに心臓が悪くなって手術をしなければいけなくなったときに、入っていた医療保険でカバー出来ない金額が5百万もあるということで、日本に帰ってきて手術を受けたと聞きました。


デンゼル・ワシントンが主演した「ジョンQ 最後の決断」で適用されると思っていた保険が、勤めている会社の勝手な変更で心臓移植には適用されない保険になっていたために、子供の命を救おうと病院の手術室をジャックするという映画でした。


医療費を比較することは出来ないと思いますが、日本でこんなに掛かるのですから、高いというアメリカでは途方もない金額になるのでしょう。 保険に入っていてもいざ手術を受けるとなると、適用されないとなるとどんな気持ちでしょうか。

きっと、保険にもいろいろあって、金額も相当に違うのでしょう。 無保険の人も沢山いるのでしょうね。 自助努力が必須のアメリカでも、流石にこの問題は社会問題になっているのではないかと想像できます。
 

もう一つ感じたことは、もし、保険がなくて660万円掛かるけど手術しますか?と問われたらどうしただろうということです。 もちろん、手術を受けるのが子供で長い人生が残されているのであれば、なんとしてでもやってもらおうとするでしょう。 映画のジョンQの心情がよく分かります。


母親は83歳でした。十分かどうかは別にして長い人生を生きてきました。 その部分を手術しても違う大動脈もボロボロになっていることが容易に想像され、違うところが破裂する危険性も大いにあります。家族としては当然出来ることはなんでもしてもらいたいと思いますが、660万円の社会資源を違うところに使った方が有意義な事に思います


自分のエゴか? 公共の益か? 難しい問題です。 



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