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2010-03-07 東京インターナショナルオープン・ダンス選手権 [ダンスの話]

確定申告で忙しい合間を縫って行ってきました。 アマチュアの世界のトップダンサーが来るハイレベルな大会なので、見逃すには惜しいので何とか時間をとって行ってきました。

瀬古組がターンプロしてしまったので、日本人カップルの上位進出は難しいかもしれないと思っていましたが、石原・久保組が見事準決勝進出を果たしてくれました。 石原組は日本では敵なしといった感じですが、世界のトップダンサーのなかに入ると縦のトーンが物足りなく感じたものでした。 しかし、今回はよく踊っていたと思います。 来年は決勝に残ってくれることを期待したいですね。


決勝はすべてソロダンスで、採点も新審判方式がとられていました。 アイススケートの様に踊りを五つの要素に分けて、10点満点で点数をつけていくというもののようです。 


ダンスをオリンピックの種目にしていくためにはこのような採点方式でないといけないと言うことなのでしょうかね。 つまり、透明性を確保するということなのでしょうね。


この採点方式ではソロ競技が必須ということになりますが、ある意味での競技の醍醐味を削いでしまう気がします。 6組で決勝を踊る方式だと、選手は観客をより多く引き込もうと努力したり、他の組と駆け引きをしたりしてアピールします。 それに観客が応えていって会場が盛り上がると思うのです。 ソロ競技だと選手のパフォーマンスはいいのかも知れませんが、観客は見入ってしまうようです。

そういった意味では、競技会をつまらない方向に導くようで、私は賛成できません。

このごろはスタンダードも少し見る目が付いてきたようで、優劣が判断できるようになってきました。 スタンダードではベネデット・フェルッジア/クラウディア・ケーラー組が圧勝の様に思いました。 特にパートナーがアグレッシブに踊っていて、スピード感が群を抜いているように思いました。


わたしの好きなアンドレア/サラ組が2位でしたが、今日のできはあまり良くなかったように思います。 ソロ競技で会場が沸かなかったせいだったのでしょうか。 今日に限って言えばエマヌエル/タニア組方がよく見えました。 ファイナル最下位ではありましたが、ロシアのディミトリー/オルガ組が目を引きました。 これから期待できそうです。

スタンダードに比べると、ラテンの選手は小粒の様に思えます。 優勝したアレクセイ・シルデ/アンナ・フィルストア組はトーンも強くて欠点がないのかも知れませんが、私にとっては面白くないカップルでした。 プロになったときに何がこの組の売り物になるのかと考えたときに、プロのチャンピオンにはなれないように思いました。


ザイチェフ・アンナ組が2位でしたが、3位のゾラン/タチアナ組とは0.03の差でした。ゾラン組は本当に不満そうで表彰式では笑顔一つ見せませんでした。 退場するときに早々とメダルをはずしたのが印象的でした。


私が注目したのは5位になったロシアのウラディミール/マリア組です。 男女の力が均衡しているという意味でカプルバランスが取れていますし、リーダーの筋肉の柔らかさと細かい部分をバラバラに動かせるのに驚きました。 将来性を感じさせます。


この大会も世界のトップクラスがほとんど参加するようなビッグな大会となって、日本人選手がなかなか上位に食い込めないようになっていますが、それでもこのような大会に出場した日本人選手にとっては大きな飛躍の糧となるでしょう。

今年はブラックプールに行けないと思いますので、世界レベルの大会が見られたのは本当に良かったです。


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