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2010-03-13 グループホームの火災 [雑感]

テレビで認知症高齢者グループホームに入所しているお年寄りが火事で亡くなったというニュースが流れていました。 平成18年に長崎で同様の事故があって以来、延べ床面積が275㎡以上あるグループホームはスプリンクラーの設置が義務づけられていますが、既存の施設では経過措置で何年間かは猶予されているようです。


国の補助金の制度もあり、横浜市などはこの制度を活用しているようです。 事業者としては、負担がのし掛かりますが、面積基準を超える施設は実施してもらわなくてはいけません。


火災を起こした施設は275㎡未満ということで対象外とのことです。 スプリンクラーが無かったのは残念なことでした。 しかし、小さな施設だと費用負担は経営的に見て難しいでしょうね。 




今回の出火は夜中のことのようですから、夜勤者は一人だったのでしょう。  自立でない人もかなりいたそうですから、被害を広めてしまったようです。 


人為的なミスがあったとすれば対応策は考えられなければいけないでしょうが、夜勤者の人数がもう少し多ければ被害が押さえられたのではないかなどという非難は的外れでしょう。


厚労省が定める基準でも夜間は1人体制となっていると思いますし、これを増やすとなるとその費用を誰が負担するのかと言うことになってきます。 グループホームは大規模施設ではありませんから、経営的にはかなり厳しいです。 今でさえ利用者の負担が大きいですから、そこをあげるというわけにもいきません。


なかなか難しい問題です。 低負担・低福祉でいくのか高負担・高福祉でいくのか? そろそろ政権には明示してもらいたいものです。

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